【科学記事メモ】『外来種と人工の運河網が、絶滅危惧種が多く生息するエヴァグレーズ国立公園(フロリダ州南部)を蝕んでいる。』

【科学記事メモ】『外来種と人工の運河網が、絶滅危惧種が多く生息するエヴァグレーズ国立公園(フロリダ州南部)を蝕んでいる。』のだそうです。この記事読んで思い出した事1つ。
  米国は湿地帯を開発するために、やたらと運河という排水路を張り巡らすことが好きみたいです。ミシシッピ川河口域のルイジアナ州でも同様の方法で湿地帯を開発しました。この湿地帯には、ルイジアナアイリスという花菖蒲の仲間が自生しており、多数の同胞種(亜種みたいなもの)の多彩な花の色で知られていました。が、運河の開発によって生じた攪乱によって、同胞種どうしが自然交配をやらかしてしまい、ルイジアナアイリスの多くの「種」が失われてしまいました。しかし、思いもかけなかった多彩な色の花が出現し、ルイジアナアイリス種群の色彩多様性はかえって高まったそうです。これらの自然交配雑種を園芸種として取り上げた結果、現在の色彩多様なルイジアナアイリス品種群が作出されることとなりました。攪乱の結果、かえって「種」多様性が大きくなったという事例です。評価の分かれるところでしょうが。

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