【科学記事メモ】 欧米の大学や博物館では、伝統的に論文に用いる図を描く専属のイラストレーターを、サイエンス・アーティストとして雇用してきました。

【科学記事メモ】 貝殻の科学イラスト描き。欧米の大学や博物館では、伝統的に論文に用いる図を描く専属のイラストレーターを、サイエンス・アーティストとして雇用してきました。そんな論文の綺麗な図を見た日本の研究者(明治期)が誤解し、研究者自らが精密画を書く(書かされる)という誤った文化が、日本では定着してしまったようです。顕微鏡のスケッチや標本のスケッチは、研究の基本操作として身につけるべき事象ではありますが、度が過ぎると困ったもの。英国やスペインの研究者は、貝殻や解剖図のスケッチは、下書きは自分でやるけれども、仕上げはプロに任せる分業体制を採っていました。日本の大学の場合、特に、昆虫学教室などでは、学生・院生に分類学の忍耐のスケッチ修行を強いており、一部学生は見事な図を描けるレベルにまで到達します。が、私的には、「時間の無駄でしかない。」と思っています。

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