【科学記事メモ】ブラジルで普通に見られるBulimulus tenuissimusというデンデンムシが、広東住血線虫のホスト(中間宿主)であることが発見された

【科学記事メモ】ブラジルで普通に見られるBulimulus tenuissimusというデンデンムシが、広東住血線虫のホスト(中間宿主)であることが発見されたというニュース。
  広東住血線虫は、ネズミの心肺血管系に寄生する線虫ですが、通常は、ネズミとデンデンムシの間でまわっています。間違ってヒトに入ると、脳神経系に入り込んで、運の悪い場合に、好酸球性脳脊髄膜炎を発症し、最悪、死亡することが知られています。で、広東住血線虫はアフリカマイマイと共に東アフリカから全世界に広がったとされています。日本では、ホストは、アフリカマイマイのほか、ウスカワマイマイなどのマイマイ類、チャコウラナメクジなどのナメクジ類、ジャンボタニシなその淡水産巻貝、陸上プラナリアであるコウガイビル類、カワエビ、ザリガニ、ヒキガエル、等々、広範囲な動物で確認されています。70年以上前にアフリカマイマイが一時的に飼育されていた日本本土でも確認されており、広東住血線虫による髄膜炎発症も広範囲の地域で確認されています。デンデンムシはすべてが、潜在的なホストにみて良いです。生で食べない限り感染しませんし、触れた程度で感染した事例はありません。

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